先週は首都で雹(ひょう)が降ったらしい。
ナミビアは冬を迎えつつある。
先週でテストが終わり、それと共に1学期が終了した。
そのテスト直前にビューティーコンテストが行われた。
「ミスEPS」を決めるのだ。
なぜ小学生が。
校長の行事好きがエスカレートして、ついにはこんなものまで手を伸ばしたのか、と最初は思っていた。
ところが他の隊員にも聞くところ、ほとんどのナミビアの学校で行われているらしい。
だが、小学校の話は初めてだった。
コンテストは近くの古びたホールを使い、夜の7時から行われた。
なんと入場料を取るという。
どこの物好きが小学生をお金払ってまで見に来るのかと、不安に思っていたところ会場に入ってびっくり。

超満員の観客が姫たちの登場を今か今かと待ち構えている。
コンテストの内容は3部構成であった。
「スイムウェア」
「カジュアル」
「イブニングウェア」
スイムウェアとはもちろん水着のことである。
ついに10人のコンテスタントが登場。
最初にいきなり水着である。
驚いたのは彼女たちのスタイル……ではなく、その堂々とした立ち振る舞いである。
恥ずかしがる子なんて一人もいない。
会場は超満員の約700人。その中をゆっくりと、テーブルを並べて作られた花道を歩いていく。
普段はノートも開かず、授業と休み時間の区別もわからないような子たち。
それがまるでモデルのように歩いていく。
これには真哉先生も驚きである。自分の小学生時代にこんなことは絶対にできなかった。
採点基準は、「歩き方」「笑顔」「衣装」などなど。
6人の審査員が目を光らせる。
「スイムウェア」の時の写真は残念ながらお見せできない。
彼女たちの事務所のマネージャーがうるさいのだ。
カジュアルは普段着。
決して普段着ていないようなカジュアルを着て、魅せる。
もうそんなとこまでツッこまない。
それぞれの部の間、彼女たちが衣装を変えているときは何をしているか。
ちゃんとそんな時のための「つなぎ」も用意されているのだ。
まずはちびっ子ダンスチーム

一番右がリーダーのお姉さん。
お姉さんを見習って踊るちびっ子たち。
そしてブレイクダンスチーム。
ムーンウォークを披露してくれる子も。すごく上手い。
そしてサブイベント「Mr.マッスル」コンテスト
これは最高に面白かった。
上裸のちびっ子たちが順番に台に上がり、決めポーズ。
とりゃっ!!

どうだっ!!

少し痩せているから、しっかり筋肉のラインが見える。
肌が黒いから筋肉の隆起もくっきり。
ボディービルダーそのものだ。
そんな余興を楽しんでいる間に、ラストの「イヴニングウェア」へ。
イヴニングウェアってのは要はみんなパジャマを着てくるのだろう、と思っていた自分が馬鹿だと思うことになる。
みんなパーティー用のドレスを着て登場してきた。
もう小学生には見えない。

「女は二つの顔を持つのよ」
って黒木瞳がドラマで言ってたが、それを目の当たりにすることになる。
この部では男の子がエスコートしてくれる。


小学生だとまだ女の子のほうが一般的に身長が高い。
だからこんな身長差も。

洒落たこともする。

ミスEPSになるためには、衣装を着て魅せるだけではない。
審査員から質問を受け、それにはっきりと答えて賢いところも見せなくてはならない。
例えば「ウサコスの町長になったとしたら、あなたはどんなことをしますか。」
ちゃんと答えられる子もいれば、答えに詰まってしまう子も。
そんなときは観客から容赦なくブーイングが浴びせられる。厳しい世の中だ。
審査後にミスEPSから第4位まで選ばれた。それぞれ冠やたすきが掛けられる。
おめでとう!!

ただのお遊びみたいな行事だと思っていたが、町ごと巻き込む盛大なイベントだった。
確かにコンテスタントで登場できたのは、ちゃんとした水着や衣装が用意できる家庭の子だけだった。
でもほとんどの子が会場に来てて、友達の姿にキャーキャー騒いでいたのを見て、いいイベントだなと思った。
小さい子たちもじーっと見つめていたのも印象的だった。

「きれい。。。でもいつかはわたしが……」
行事はやっぱり子どもたちの一番楽しみにしていることらしい。
それを再確認できたイベントでもあった。
この次の週からテストが始まり、子どもたちはいつものように痛快なロースコアをマークしていった。
子どもはどこまで行っても子どもである。