2010年04月の記事一覧

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04/06

この2ヶ月の間は自分の教育者としてのポリシーとかスタイルをかなり考えさせられた時期となった。


ナミビアに来たころは「自分は日本の先生の卵」という認識が無意識に存在していたと思う。
だから子どもたちに体罰はしなかったし、ボランティアという身分である以上、現地の先生とは違うスタンスで望もうとしていた。


しかし、その考えもかなり揺れた。
特に、進級にかかわる算数を教え始めてからだろう。


この子たちに何が必要であるかを考えると、自分の教育者としての考えなど二の次であると思うようになった。


分数の割り算を教えるには、なぜひっくり返してかけるかをその意味まで教えたい。
ちなみに大学の卒業論文のテーマはそれだった。
時間をかければできるだろう。
ナミビアの子がそれを理解できる可能性はゼロじゃない。


しかし分数の除法の意味を把握するよりも、彼らにとってもっと重要なことがある。


それはGrade12まで卒業すること。
それは彼ら、彼女たちの将来を大きく左右する。


Grade12まで卒業した子とそうでない子では、仕事に就ける確率ははるかに違う。
事実、このUsakosで働いて賃金を得ているのはたったの1割。
その1割の人たちに残りの9割がすがって生きている。
時々近隣の学校まで自転車を走らせると、平日の午前中から若者が酒を飲んでぶらぶらしている。


彼らに、そしてこの国に必要なのは学校を最後まで卒業すること。
そして国全体の力が上がっていくこと。つまり底上げ。
だったら分数の意味を教えるよりも、反復練習でテストで点が取れるようにしてやるのが先なのだ。


もちろん、両立するのが一番いいことはわかっている。それができればやっている。
しかし、この子たちの集中力、基礎学力、そして進級テストまでの限られた時間を考えると優先順位は変わってくる。
そして自分が描いていた教育者としてのポリシーは、この国では必要がないとさえ思えてくる。


自分がどうやりたいかを考えるのではなく、この子たちに必要なことを考え、それを教師としてどう導いていけるか。
ポリシーを持たないわけではないが、順番が違っていた。
何よりも大切なのは子どもたちである。


このようなことを書いておきながら、1年後はまた別のことを書いているかもしれない。
変わるのは仕方ないのだ。私は良くも悪くもまだ若い。



【ケンタッキーキャンキャンのその後】

さて、前回はケンタッキーとキャンキャンについて書いていたが、当たり前のように放置してしまった。
では、その後どうなったか。


その後ケンタッキーはうまくできた。
本物にすることはできなかったが(それができたらコックになっている)、子どもたちを満足させられる味にはなった。
ポイントは油をひたひたにして裏返しながら揚げること。
衣に熱が十分伝わっているため、裏返して空気中にあっても衣の熱が肉に伝わって火が通るのだ。


うまくできた。しかし子どもにかじらせてみると見事生だった。
しかしそこはナミビアの子。
生だろうが平気で食べ進める。


料理をしている間、子どもたちには日本の雑誌を読ませていた。
その名も「キャンキャン」


何もエビちゃんが好きだとかいうわけではない。
伝統文化だけでなく、日本の雑誌を紹介するのもなかなか面白いのではないかと思ったのだ。
しかし何を血迷ったか成田の空港で「婚活のすすめ」という本とダブルで購入した。
あのときの店員さんの目は忘れない。


ナミビアの子どもはとってもおしゃれ。
肌の色が黒いため、特に原色系の服を着ているととても映える。
この日も「キャンキャン」にかじりついていた。


「先生、今度日本に帰ったときにこれ買ってきて☆」


2年間は日本に帰ることはないのだが、子どもたちは平気でおねだりしてくる。
見ると、それなりのブランドの3万円はするミュール。
ファッションに3万円をかけることなど、23年間生きてきて一度もない。
3万円をナミビアドルに換算すると、子どもたちには天文学的な数字になる。


あえてその金額を教えると、目が点になっていた。


キャンキャンにはファッションだけでなく、水着のモデルさんも載っていたりして、それを発見した子どもたちは、ニヤッとして視線を自分に向けてくる。


そして現地語で
「先生こんなの読んでるんだ~」
みたいな。


言葉はわからなくても言いたいことは目を見ればわかる。


とんだ日本文化紹介になってしまった。


日本文化紹介といえば、この前子どもたちに習字をやらせてみた。


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国がどこであろうと、みんな二度書きする。これは見ていて面白かった。特に禁止はしなかったけど。


そして賢い子は、鉛筆であらかじめ漢字を書いている。
これも私が「これはだめだよ」とは言っていないから、OK。
賢いなぁ~と感心してしまった。
禁止すれば、二度書きも鉛筆も反則行為。
でも言わなければ、それは子どもの楽しい一面だったり、賢い一面であったりする。


そのへんが教師の楽しいところ。


最後にナミビア名所の写真。
ソーサスフレイ(Sossusvlei)というところ。
ソーサスは「枯れた」という意味。
フレイは「湖」。


前回の砂漠とは違い、砂が赤い。
酸化鉄の色だそうだ。


P1020440.jpg



それじゃまた。
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